Hush night
あどけない寝顔を眺めていると、もっと近づきたい衝動に駆られて、麗日の銀色の髪にそっと触れた。
柔らかくて、傷みなど知らない髪。
美しい絵画や彫刻のような、まさに芸術作品と錯覚してしまうほど端正な容姿。
この人の隣にふさわしくないのはわかっていても、離れたくないと思ってしまうほどには彼に毒を回されているのだ。
飽きずにじっと眺めているのも束の間。
突然ずるっと肩から落ちて、麗日はわたしの膝に頭を乗せた。
膝枕状態になり、揺れる車内で彼はかすかに目を開けた。
「……?」
目を開くと幼さが一気に消え、異常に色っぽい雰囲気を纏う。
じーーっとわたしのことを下から見つめたと思えば。
わたしの後頭部をぐっと自分の方に引き寄せ、触れるだけのキスを落とした。
「……っ、れ、麗日、」
さすがの不意打ちにびっくりして、声が裏返ってしまう。