宿り木カフェ

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私は息抜きに宿り木カフェで通話をしていた。

『そうか、亡くなっていた彼の手にはスマートフォン。
そして、連絡しま、のダイイングメッセージが・・・・・・』

「勝手に殺人事件にしないでよ」

私の為に気を紛らわせようとするのはわかるが、あながち事切れてないのか不安で仕方がない。

『ま、だいじょーぶ、だいじょーぶ。
もし本当に亡くなってたら、警察から連絡来るよ』

「マジで嫌だ、そんなの」

うんざりと私は答えた。
誰かと話していないと、落ち着かなかった。
友人は松本さんに連絡してみると言っていたわけで、余計に話すわけにもいかず、この場所は本当に助かった。

『きっと体調が戻ったら連絡くるさ』

そう言ってタクヤさんは最後、真面目な声で言ってくれた。



「ほんとだ、メールきた」

翌日の朝、松本さんからメールが来ていた。
中身は、寝込んでいたこと、昨日から仕事に復帰したこと、仕事が溜まっているので、翌週でよければ食事に行きませんか、という内容だった。

「まぁ仕事が優先なのは仕方ないわよねぇ」

私はそのまま、死んでいたのではと気にしていたことと、来週末なら空いていることを返信した。

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