宿り木カフェ
「今日も皆様盛り上がっていらっしゃいますね」
マスターがコーヒーを準備しながら、カウンターにもたれかかるセイヤに声をかける。
「私が居ない時間がむしろスタッフの皆様には必要ですから」
薄く微笑むセイヤにマスターはちらりと目線だけ向け、また手元に戻す。
「聖人(きよひと)様が本当に楽しそうで、じいやは嬉しゅうございます」
そう言いながらゆっくりと熱い湯を注ぎ、ドリップしていけば、店内に色が見えるかのように香ばしいかおりが充満していく。
「・・・・・・ノブレス・オブリージュは、我らが責務だからね」
セイヤこと、聖人は艶やかな唇に細い指を当て、眼を細めた。
『宿り木カフェ』
そこは本当のカフェではなく、不思議なネットサイト。
今日も素敵なスタッフ達が、疲れた女性に一時の安らぎを与えるためにお待ちしています。
貴女は、どんなスタッフと話がしてみたいですか?


