宿り木カフェ


「さて」

セイヤの声に、全員が視線を向ける。

「そろそろ会合の終了時間です。
何かご質問などございますか?」

セイヤはゆっくり全員と目を合わせたが、皆笑顔を浮かべ特に誰も声を出さなかった。

「本日も遅い時間にありがとうございました。
どうぞこれからも宿り木カフェのスタッフとして、運営にご助力頂ければと思います。
それでは本日の会合はこの辺でお開きに致します」

その一言で、ヒロに声をかけるもの、残りのコーヒーを飲むもの、他のメンバーと話すものなど、一気に話し声が個室に響く。

「どうぞ閉店まで時間はございますのでゆっくり皆様でお話し下さい。
コーヒーのお代わりをご所望の方は?」

セイヤの声に、全員が笑いながら手を上げた。

「では、後ほどお持ち致しますので、お待ち下さい」

そう言うとセイヤは立ち上がり、ドアを開けて出て行った。





「いやぁ、セイヤさんって本当に謎の存在ですよね」

思わず呟いたイチロウに、ヒロが頷く。

「彼はあんな見た目だけどそれなりの年齢のはずなんだけどねぇ」

「俺は実は神様だったとか言われても信じそう」

タクヤの言葉にリュウが笑う。

「まぁかなりの人には間違いないよ。ね?オサムさん」

「・・・・・・もてるんだろうなぁ」

ぼそりとセイヤが出て行ったドアを見ながら、オサムが呟き、皆顔を見合わせると笑い出した。


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