のーどくたーのーらいふ[短編]
「ん、どうした?」














京「これ外して?」














点滴を外してほしいという京














「診察してからね」














俺がそう言うと














京「診察、やだ」














早速、拒否モードの京














「どうして?」














京「だって、おれ熱ない」














そういって貴方さっきあったでしょ(笑)














「ソファー座って」














春は凛ちゃんと一緒に買い物へ














出かけていて俺しか診察する人がいない














とは言っても、春の診察は嫌がるから














結局俺しか診察できないんだけど(笑)














「京、おいで?」














京「...」














かなり警戒している様子の京














こいつの警戒解くの難しいんだよな














「胸の音聞かせてよ」














京「胸だけ...?」














「あと、お腹も診せてほしいな」














京「痛くするからやだ」














京って何歳だっけと疑問に思う














俺と同い年だよなと疑いそうになる














「今は吐き気もお腹痛いのもないんだろ?」














京「いまは痛くないけど...」














「なら痛くないはずだけどな」














京「...」














「おいで?」














京「ん、」














なんかすごい不満そうな声なんだけど(笑)














「偉いね」














京がソファーに座ったところで














おでこに手を当てて熱を確認する














「良かった、下がってるみたい」














京「だから言ったのに」














「ちゃんと寝れた?」














京「こんな寝たの久しぶり。」














まぁ、だろうな。














そんな会話をしながら診察を終わらせる














< 41 / 56 >

この作品をシェア

pagetop