姉の許婚に嫁入りします~エリート脳外科医は身代わり妻に最愛を注ぐ~
ほどなくして、姉と雅貴さんは破談になった。姉は見事に自分の意思を貫き、寺地さんとの結婚を認めてもらったのだ。
しかし話はそこで終わらなかった。
数日後、雅貴さんのおじいさまから、『ならば百花さんが雅貴のお嫁に来てくれないか』と申し出があったのだ。どうしても両家の縁結びを諦められないという。まさか雅貴さんのおじいさまのほうがそこまでこだわっているとは思ってみなかった。
私が雅貴さんのお嫁さん候補に挙がるなんて。
動揺を隠しきれない私とは裏腹に、私の祖父は『それはいい案だ』と乗り気になった。しかし両親は『百花は凛花の代わりじゃない。百花にも結婚相手は自分で決める権利がある』と反論してくれた。
たしかにその通りだ。相手が雅貴さんじゃなかったら、私も両親と同意見でその話は断っただろう。でも実際は十年も雅貴さんに片想いしている私にとって千載一遇のチャンスかもしれなかった。
片想いは片想いのまま、一生自分の胸に秘めておくつもりでいた。私は妹として姉と雅貴さんの幸せを祝福するべきだったから。
でも姉は雅貴さんではなく、ほかの男性を選んだ。
だったら私が雅貴さんのお嫁さんになってもいいよね?
とはいえ、雅貴さんのほうは、私ではだめかもしれない。昔から姉に会うためになにかと理由をつけては我が家に来ていたし、彼が姉に好意を抱いているのは明らかだ。許嫁という間柄を越えて姉を好きだと伝わっていた。
しかし話はそこで終わらなかった。
数日後、雅貴さんのおじいさまから、『ならば百花さんが雅貴のお嫁に来てくれないか』と申し出があったのだ。どうしても両家の縁結びを諦められないという。まさか雅貴さんのおじいさまのほうがそこまでこだわっているとは思ってみなかった。
私が雅貴さんのお嫁さん候補に挙がるなんて。
動揺を隠しきれない私とは裏腹に、私の祖父は『それはいい案だ』と乗り気になった。しかし両親は『百花は凛花の代わりじゃない。百花にも結婚相手は自分で決める権利がある』と反論してくれた。
たしかにその通りだ。相手が雅貴さんじゃなかったら、私も両親と同意見でその話は断っただろう。でも実際は十年も雅貴さんに片想いしている私にとって千載一遇のチャンスかもしれなかった。
片想いは片想いのまま、一生自分の胸に秘めておくつもりでいた。私は妹として姉と雅貴さんの幸せを祝福するべきだったから。
でも姉は雅貴さんではなく、ほかの男性を選んだ。
だったら私が雅貴さんのお嫁さんになってもいいよね?
とはいえ、雅貴さんのほうは、私ではだめかもしれない。昔から姉に会うためになにかと理由をつけては我が家に来ていたし、彼が姉に好意を抱いているのは明らかだ。許嫁という間柄を越えて姉を好きだと伝わっていた。