姉の許婚に嫁入りします~エリート脳外科医は身代わり妻に最愛を注ぐ~
姉と破談になり、雅貴さんはものすごく悲しんでいるのではないだろうか。彼の気持ちを考えると私まで胸が痛くなった。
どう返事をすればいいのだろう。
こちらの事情で破談になったのだから私からは断りづらいと悩んでいたら、雅貴さんのお父さまから我が家に電話がかかってきた。
なんと、雅貴さんのおじいさまの心臓の病気が悪化し、急きょ入院することになったという。『凛花さんと雅貴が破談になったショックが大きかったのかもしれない。久宝家と三上家が縁を結ぶのを、父はとても楽しみにしていたから……』と雅貴さんのお父さまに聞かされ、言葉を失った。
そしてそれがきっかけとなったのか、翌日、雅貴さん自身が我が家にやって来て、『百花ちゃんがいいなら、俺と結婚してほしい』とプロポーズされたのだ。
雅貴さんは家族思いだから、おじいさまの病状を案じてのことだろう。
彼はおじいさまのために、姉の代わりに私を選んだ。三上家の人間なら誰でもいいのは、この状況を見れば言われなくてもわかる。
それなら私も口実にしてもいいだろうか。
『雅貴さんのおじいさまのために、私もあなたと結婚したいと思っています』
そんなふうにずるい返事をした。
ついこの間まで姉の許嫁だった人に、あなたが好きだから結婚したいですなんて言えるはずがないから。
私がプロポーズを受け入れると、雅貴さんはほっとした様子で『ありがとう』とお礼を口にし、『始まりはどうあれ、必ず百花ちゃんを幸せにするよ』と言ってくれた。
中学生の頃から彼が好きだった私は、その言葉がこの上なくうれしかった。
この先も姉を好きでもいい。一番にはなれなくてもかまわない。二番目の女性でいいから。
ほんの少しでも雅貴さんに愛してもらえる日を夢見て。
どう返事をすればいいのだろう。
こちらの事情で破談になったのだから私からは断りづらいと悩んでいたら、雅貴さんのお父さまから我が家に電話がかかってきた。
なんと、雅貴さんのおじいさまの心臓の病気が悪化し、急きょ入院することになったという。『凛花さんと雅貴が破談になったショックが大きかったのかもしれない。久宝家と三上家が縁を結ぶのを、父はとても楽しみにしていたから……』と雅貴さんのお父さまに聞かされ、言葉を失った。
そしてそれがきっかけとなったのか、翌日、雅貴さん自身が我が家にやって来て、『百花ちゃんがいいなら、俺と結婚してほしい』とプロポーズされたのだ。
雅貴さんは家族思いだから、おじいさまの病状を案じてのことだろう。
彼はおじいさまのために、姉の代わりに私を選んだ。三上家の人間なら誰でもいいのは、この状況を見れば言われなくてもわかる。
それなら私も口実にしてもいいだろうか。
『雅貴さんのおじいさまのために、私もあなたと結婚したいと思っています』
そんなふうにずるい返事をした。
ついこの間まで姉の許嫁だった人に、あなたが好きだから結婚したいですなんて言えるはずがないから。
私がプロポーズを受け入れると、雅貴さんはほっとした様子で『ありがとう』とお礼を口にし、『始まりはどうあれ、必ず百花ちゃんを幸せにするよ』と言ってくれた。
中学生の頃から彼が好きだった私は、その言葉がこの上なくうれしかった。
この先も姉を好きでもいい。一番にはなれなくてもかまわない。二番目の女性でいいから。
ほんの少しでも雅貴さんに愛してもらえる日を夢見て。