姉の許婚に嫁入りします~エリート脳外科医は身代わり妻に最愛を注ぐ~
「百花が聞いたのはたぶん、私が百花と禎人さんの仲を雅貴さんに相談していたところだと思う。雅貴さんは迷わず『百花はそんな子じゃないよ』って断言したよ。かけらも百花を疑わない姿に、雅貴さんは百花を信じているのね、って返したら、『百花がずっと好きだった。だから誰がなにを言おうと心は揺るがないよ』って」
信じられない思いだった。
「雅貴さんのおかげで私も冷静になれたんだ。それで、私たちが抱き合っているように見えたっていうのはどういう状況?」
「……奥にお姉ちゃんがいて、雅貴さんが手前に背を向けた体勢で……観葉植物の陰になっていたから明確じゃないんだけど……。雅貴さんの背中にお姉ちゃんの腕が回されていたの」
「観葉植物……腕……」
姉は思案するように、人の背丈よりも高いボトルツリーを眺めた。
「もしかして、幹と私の腕を見間違えたんじゃない?」
「えっ……」
そんなはずはないと思いつつ、あのときの状況を思い起こす。
言われてみれば、どんどんそんな気がしてきた。
姉の腕に見えたのは、ボトルツリーの幹?
「たしかにそうかもしれない……」
「天地神明に誓って、私と雅貴さんが抱き合っていたなんてありえないからね。私たちは昔から友人のような関係なの。結婚する未来はありえないと互いに思っていたし、私が禎人さんと付き合い始めたのを報告したときも、雅貴さんが誰よりも先に祝福してくれたんだよ」
信じられない思いだった。
「雅貴さんのおかげで私も冷静になれたんだ。それで、私たちが抱き合っているように見えたっていうのはどういう状況?」
「……奥にお姉ちゃんがいて、雅貴さんが手前に背を向けた体勢で……観葉植物の陰になっていたから明確じゃないんだけど……。雅貴さんの背中にお姉ちゃんの腕が回されていたの」
「観葉植物……腕……」
姉は思案するように、人の背丈よりも高いボトルツリーを眺めた。
「もしかして、幹と私の腕を見間違えたんじゃない?」
「えっ……」
そんなはずはないと思いつつ、あのときの状況を思い起こす。
言われてみれば、どんどんそんな気がしてきた。
姉の腕に見えたのは、ボトルツリーの幹?
「たしかにそうかもしれない……」
「天地神明に誓って、私と雅貴さんが抱き合っていたなんてありえないからね。私たちは昔から友人のような関係なの。結婚する未来はありえないと互いに思っていたし、私が禎人さんと付き合い始めたのを報告したときも、雅貴さんが誰よりも先に祝福してくれたんだよ」