意地悪で優しいあなたの溺愛
「二人で入れ替わってたってこと?」
「…うん」
右京くんが王子様のような態度を崩さないまま、少し怖い雰囲気を纏っていた。
「なんでこんなことしたの?花梨は、俺のこと胡桃ちゃんに押しつけたいぐらい嫌いなの?」
「そんなことないよっ!!……だって、右京くん達なら私たちのこと見分けられるかな、って思ったの!」
右京くんの顔が苦しそうに歪んでいる。
「胡桃もだよ。俺以外の男のところに寄ってったんだから」
後ろから抱きしめられているので左京くんの顔が見えない。
「…ごめん」
別に左京くんと付き合っているわけじゃない。
私に謝る筋合いはないのだ。
でも、左京くんに嫌われてしまったような気がして怖くなった。
「ん、いいこ。とりあえず部屋の中入ろ」
背中に感じていた温もりが離れた。
「え、でも花梨たちは…?」
「…アイツらは、二人でちゃんと話したほうがいい。右京が重すぎる」
右京くんが重い、か。
重い、軽いはわからないけど、右京くんが底知れない寂しさのようなものを抱えているのはわかる。
右京くんと花梨が上手くいくことを願うしかない。
左京くんに手を引かれるまま、家に入った。
財閥の息子だから当然かもしれないが、ものすごい豪邸だ。
「おっきい…」
「ほとんど俺と右京しかいないから、デカいだけ無駄だけどな」
玄関だけで、私の部屋くらいの大きさがあるのではないだろうか。
「え?お父さんとお母さんは?」
「母親はいない。父親も世界中を飛び回ってる。それに、右京以外で血の繋がった兄弟はいないから」
じゃあ、高校生で二人暮らしなのだろうか。
「週2で家政婦が来て、家のことはだいたいやってくれる」
私の疑問に答えるように左京くんが口を開いた。
「…そっか」
財閥の息子だからこそのキツさだってきっとあるのだろう。
「…うん」
右京くんが王子様のような態度を崩さないまま、少し怖い雰囲気を纏っていた。
「なんでこんなことしたの?花梨は、俺のこと胡桃ちゃんに押しつけたいぐらい嫌いなの?」
「そんなことないよっ!!……だって、右京くん達なら私たちのこと見分けられるかな、って思ったの!」
右京くんの顔が苦しそうに歪んでいる。
「胡桃もだよ。俺以外の男のところに寄ってったんだから」
後ろから抱きしめられているので左京くんの顔が見えない。
「…ごめん」
別に左京くんと付き合っているわけじゃない。
私に謝る筋合いはないのだ。
でも、左京くんに嫌われてしまったような気がして怖くなった。
「ん、いいこ。とりあえず部屋の中入ろ」
背中に感じていた温もりが離れた。
「え、でも花梨たちは…?」
「…アイツらは、二人でちゃんと話したほうがいい。右京が重すぎる」
右京くんが重い、か。
重い、軽いはわからないけど、右京くんが底知れない寂しさのようなものを抱えているのはわかる。
右京くんと花梨が上手くいくことを願うしかない。
左京くんに手を引かれるまま、家に入った。
財閥の息子だから当然かもしれないが、ものすごい豪邸だ。
「おっきい…」
「ほとんど俺と右京しかいないから、デカいだけ無駄だけどな」
玄関だけで、私の部屋くらいの大きさがあるのではないだろうか。
「え?お父さんとお母さんは?」
「母親はいない。父親も世界中を飛び回ってる。それに、右京以外で血の繋がった兄弟はいないから」
じゃあ、高校生で二人暮らしなのだろうか。
「週2で家政婦が来て、家のことはだいたいやってくれる」
私の疑問に答えるように左京くんが口を開いた。
「…そっか」
財閥の息子だからこそのキツさだってきっとあるのだろう。