意地悪で優しいあなたの溺愛
「ま、いいや。とりあえず俺の部屋きて」

左京くんに連れられて入った部屋は想像していたより、ずっと居心地のいい部屋だった。

黒っぽい家具が多くて、だからといって格式張った感じはしなくて。

木で出来た家具が多いからだろうか。

「適当に座っといて」

「あ、はい」

座る場所、と言っても椅子らしいものは勉強机くらいしかない。

とりあえず、近くにあったベッドに腰を下ろす。

ベッドの脇の棚に中学の卒業アルバムが並べてあったのが見えた。

興味心で固い背表紙に手を伸ばした。

ゆっくりと引き抜いて、開いてみる。

表紙の気品ある濃い紫がなぜか左京くんの色に見えた。

卒業アルバムの中には、写真と文集がはいっていた。

クラス写真がたくさん並べてある。

左京くんは1番最後のクラスで、右京くんは1番最初のクラスで見つけた。

あれ、左京くんの髪と目が茶色い。

中学の時点でこの見た目になっていたのだろうか。

左京くんが行っていた学校は私立の学校のようだから、公立の中学校とは校則が違うのかもしれない。

相変わらず、左京くんの顔は整っている。
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