意地悪で優しいあなたの溺愛
「胡桃!すごいじゃん!流石に負けた…」
花梨にも褒められたけど、私からすれば何一つ良いことがなかった。
悔しい。
悲しい。
じわっと目に涙が浮かぶのがわかった。
「えっ、ちょ、胡桃?」
「っ、ごめん」
花梨の焦った声が聞こえる。
「どうしたの?こんなに落としたじゃん!」
こんなに落としたのになんでおおかみのぬいぐるみは落とせなかったんだろう。
いっそう視界か歪んだ。
私の隣に左京くんが立った。
滲んだ視界に柔らかいグレーと紫が飛び込んでくる。
「えっ、」
私の目の前に飛び出してきたのは、あのおおかみのぬいぐるみだった。
「欲しかったんだろ」
「くれ、るの?」
驚きで左京くんの顔をまじまじと見つめてしまう。
左京くんは、私より先に撃ち終わっていたはずだ。
これを持っているということは、わざわざもう1度射的をやったことになる。
「代わりにそっちのうさぎちょうだい」
左京くんが示すのは、私の手に握られている水色のポンチョを羽織ったうさぎのぬいぐるみだ。
「う、うんっ、いいよ」
左京くんにうさぎのぬいぐるみを渡す。
代わりに手渡されたおおかみのぬいぐるみは、ふわふわで、かわいくて、思わず頬ずりしたくなる程だ。
「ふふっ、」
嬉しくて、おおかみをぎゅーっと抱きしめる。
「ありがとう!一生大事にする」
嬉しすぎた私は左京くんに嫌われていることも忘れて、キラキラした目を左京くんに向けた。
「っ、」
再び左京くんに目線を外されて我に返る。
「はぁ、」
横から右京くんのため息が聞こえた。
花梨にも褒められたけど、私からすれば何一つ良いことがなかった。
悔しい。
悲しい。
じわっと目に涙が浮かぶのがわかった。
「えっ、ちょ、胡桃?」
「っ、ごめん」
花梨の焦った声が聞こえる。
「どうしたの?こんなに落としたじゃん!」
こんなに落としたのになんでおおかみのぬいぐるみは落とせなかったんだろう。
いっそう視界か歪んだ。
私の隣に左京くんが立った。
滲んだ視界に柔らかいグレーと紫が飛び込んでくる。
「えっ、」
私の目の前に飛び出してきたのは、あのおおかみのぬいぐるみだった。
「欲しかったんだろ」
「くれ、るの?」
驚きで左京くんの顔をまじまじと見つめてしまう。
左京くんは、私より先に撃ち終わっていたはずだ。
これを持っているということは、わざわざもう1度射的をやったことになる。
「代わりにそっちのうさぎちょうだい」
左京くんが示すのは、私の手に握られている水色のポンチョを羽織ったうさぎのぬいぐるみだ。
「う、うんっ、いいよ」
左京くんにうさぎのぬいぐるみを渡す。
代わりに手渡されたおおかみのぬいぐるみは、ふわふわで、かわいくて、思わず頬ずりしたくなる程だ。
「ふふっ、」
嬉しくて、おおかみをぎゅーっと抱きしめる。
「ありがとう!一生大事にする」
嬉しすぎた私は左京くんに嫌われていることも忘れて、キラキラした目を左京くんに向けた。
「っ、」
再び左京くんに目線を外されて我に返る。
「はぁ、」
横から右京くんのため息が聞こえた。