意地悪で優しいあなたの溺愛
♢♢♢

「胡桃、好き。…かわいい」

なんでこんなことになっているのだろう。

左京くんの家について、左京くんの部屋のベッドに座った途端にこれだ。

勉強会の時もそうだったけど、左京くんはこんなキャラじゃなかったはずだ。

左京くんはクールで何事にも無関心な、なんというか一匹狼のような人だったはずだ。

「胡桃。ちゃんとコッチ見て」

左京くんの手がスッと私の頬を撫でる。

「ん。いいこ」

左京くんと見つめ合う。

左京くんが自分の唇をペロリと舐めた。

その少しの仕草から溢れる色気にゾクリとする。

左京くんの顔がゆっくりと近づいてくる。

左京くんの唇が触れたのは私の瞼だった。

小さなリップ音を立てて、左京くんの唇は一瞬で離れていく。

左京くんは反対の瞼にも同じように唇を落とした。

左京くんにどういうことか聞かなくてはいけないと思うのに、こうして左京くんに触れられている時間を終わらせたくない。

私の耳の上を左京くんの唇が撫でるように這っていく。

ペロリと舐めあげられた。

勉強会の時に感じたものより、ずっとゾクゾクする。

私の体中の神経が左京くんに対して敏感になっているのがわかる。

左京くんは耳が好きなのだろうか。

私の左耳が舐められたり、時々歯が立てられるのがわかる。
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