意地悪で優しいあなたの溺愛
「さきょ、くんっ、」

「なに?」

左京くんの唇が少しだけ私の耳から離れた。

吐息が耳にかかっている。

「っ、…なんでも、ない」

理由なんてもうどうでもいいかと思えてくる。

私達は付き合っていて、ここは彼氏の家。

何も悪いことはしていない。

「ふっ、」

左京くんは全てを見透かしたように笑った。

左京くんがベッドに座る私を持ち上げる。

宙に浮いた体はそのまま左京くんの腿の上にのせられた。

至近距離で左京くんと向かいあっている。

左京くんの太股に跨がるような形なので、短めの裾のワンピースから下着が覗きそうだ。

「ねぇ、胡桃。今日は双子のおねーちゃんと入れ替わってないでしょ。なんでこんな格好してんの?」

左京くんの手が私の露わになった太股を撫でた。

「…っ、」

左京くんの手は容赦ない。

ワンピースの裾のギリギリまで左京くんの手がやってくる。

「っ、…ぃやぁ、」

体の底から永遠と湧き出てくる熱に浮かされる。

「胡桃、」

左京くんは私を質問から逃がしてくれないようだ。

「だって、だって、左京くんの家行くと思わなかったんだもんっ、」

左京くんの目がスッと細められた。

「むしろ、俺んち来ないからこそこんな格好しないで欲しいんだけど」

「ぇ?」

左京くんの両手が私の頬を包み込んだ。

「他の男に見られたくないってこと」

左京くんは囁くように言った。
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