シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
「先のことはわからないし、今を楽しめばいいよ。俺は波留とふたりきりでもそれなりに生活をアレンジして楽しんでいると思うけどね。例えば世界中を旅行したりね」
「それ、いいですね。私、行ってみたいところいっぱいある」
「うん。だから、一緒にいよう」
明人さんが私の手を握って、顔を近づけて、額をこつんと合わせた。
きっとこういうのだって妻の特権。
誰も知らない明人さんを私だけが知っている。
幸せな気持ちを噛みしめていたら急に彼が私の額や頬にキスをしてきたので、慌てて離れる。
「待って。まだお風呂に入ってないし、私お酒臭いから……」
「別にいいよ。どうせ脱ぐし」
「だめ! お風呂に入りたい」
強い口調で拒否すると彼は半眼で不貞腐れたような顔になった。
そういう顔もきっと誰も知らない。浅井さんだって知らないだろう。
「じゃあ一緒に入ろう。今日は風呂で何する?」
「フツーに体を洗うんです!」
そこは強く主張しておいた。
「それ、いいですね。私、行ってみたいところいっぱいある」
「うん。だから、一緒にいよう」
明人さんが私の手を握って、顔を近づけて、額をこつんと合わせた。
きっとこういうのだって妻の特権。
誰も知らない明人さんを私だけが知っている。
幸せな気持ちを噛みしめていたら急に彼が私の額や頬にキスをしてきたので、慌てて離れる。
「待って。まだお風呂に入ってないし、私お酒臭いから……」
「別にいいよ。どうせ脱ぐし」
「だめ! お風呂に入りたい」
強い口調で拒否すると彼は半眼で不貞腐れたような顔になった。
そういう顔もきっと誰も知らない。浅井さんだって知らないだろう。
「じゃあ一緒に入ろう。今日は風呂で何する?」
「フツーに体を洗うんです!」
そこは強く主張しておいた。