シェフな夫のおうちごはん~最強スパダリ旦那さまに捕まりました~
 食べ終わったあと、明人さんが皿洗いをしてくれて、私はテーブルを拭いていた。すると彼が笑顔で突拍子もないことを言ったのだ。

「一緒に風呂に入ろうか」
「えっ!?」

 私は冷蔵庫にしまおうと手に持ったドレッシングをうっかり落としそうになってしまった。

「い、一緒に……?」
「うん。夫婦だからいいよね」

 明人さんは満面の笑みのそんなことを言う。

「そ、そっか……夫婦って一緒にお風呂に入るものなんだ」
「そうだよ。これからは生活のすべてのことを一緒にすることになるからね」

 もっともらしいことを言われて、私は本気にしてしまった。
 他の人がどうしているのかわからないし、わざわざそんなことを聞いたりしないし、ネットで調べる時間も今はない。
 明人さんは洗い物を終えたらすぐに私のそばに来て私の肩を抱いたから。

「夫の役割は妻の服を脱がせるところから」
「ひっ……」

 明人さんが私の耳もとでささやくように言った。その吐息が当たってどきりとして、肩がわずかに跳ねる。

「いいよね?」
「……はい」

 そんな色気満載な声でささやかれたら断れないよ。


※明人の心情(風呂でいろいろやってみたかったんだよなあ(わくわく)) 
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