御曹司と再会したら、愛され双子ママになりまして~身を引いたのに一途に迫られています~【極甘婚シリーズ】
なんだか今夜は、胸の中に渦巻く不安や苦しさを抱えきれそうになくて、考えてたことを有紗は口にする。
「昼間に室長に聞いたんです。龍之介さんにまた記者が張りついてるって……。今度はゴシップ狙いじゃなくて龍之介さんの失脚を狙うものだって」
龍之介が舌打ちをした。
「千賀……余計なことを。有紗には言わなくていいと言ったのに」
「室長は悪くありません! 私は知っておく必要があると思います。龍之介さんの第一秘書ですし、それに……それに、私、私……」
有紗は声を震わせた。
「わ、私のことが世間に知られたら、龍之介さんの立場に傷が……」
「それは違う!」
龍之介が鋭く有紗を遮った。それ以上は言わせないとばかりに有紗の肩を掴む。
「君たちのことは、知られて困ることではない。恥ずかしいことでも後ろ指を指されることでもないだろう? 俺が君たちのことを知られないようにしているのは、ただ君たちが好奇の目に晒されるのが嫌なだけだ」
「龍之介さん……」
有紗の目に涙が溜まる。
もうずっと前からわかっていた。
彼の愛は揺るぎない。
だけど……それでも……。
有紗は両手で顔を覆い、胸の奥底にある黒い不安を口にする。
「……私、自信がないんです……」
「有紗?」
「私みたいな、真面目なだけが取り柄のなにもない女は、龍之介さんに釣り合わない……」
卑屈な言葉を口にして、そのまま泣き出してしまう。
龍之介が怪訝な声で問いかける。
「どうしてそんな言い方をする? 誰かにそう言われたのか?」
「私が、私がそう思ってしまうんです……」
被りを振り流れる涙をそのままに、心の傷を口にする。
「以前、私、好きな人がいたんです。明るくて誰からも好かれている人でした。見てるだけでよかったんです。なにも望んでいなかった。それなのに……」
有紗はそこで言葉を切る。そして一段低い声をだした。
「昼間に室長に聞いたんです。龍之介さんにまた記者が張りついてるって……。今度はゴシップ狙いじゃなくて龍之介さんの失脚を狙うものだって」
龍之介が舌打ちをした。
「千賀……余計なことを。有紗には言わなくていいと言ったのに」
「室長は悪くありません! 私は知っておく必要があると思います。龍之介さんの第一秘書ですし、それに……それに、私、私……」
有紗は声を震わせた。
「わ、私のことが世間に知られたら、龍之介さんの立場に傷が……」
「それは違う!」
龍之介が鋭く有紗を遮った。それ以上は言わせないとばかりに有紗の肩を掴む。
「君たちのことは、知られて困ることではない。恥ずかしいことでも後ろ指を指されることでもないだろう? 俺が君たちのことを知られないようにしているのは、ただ君たちが好奇の目に晒されるのが嫌なだけだ」
「龍之介さん……」
有紗の目に涙が溜まる。
もうずっと前からわかっていた。
彼の愛は揺るぎない。
だけど……それでも……。
有紗は両手で顔を覆い、胸の奥底にある黒い不安を口にする。
「……私、自信がないんです……」
「有紗?」
「私みたいな、真面目なだけが取り柄のなにもない女は、龍之介さんに釣り合わない……」
卑屈な言葉を口にして、そのまま泣き出してしまう。
龍之介が怪訝な声で問いかける。
「どうしてそんな言い方をする? 誰かにそう言われたのか?」
「私が、私がそう思ってしまうんです……」
被りを振り流れる涙をそのままに、心の傷を口にする。
「以前、私、好きな人がいたんです。明るくて誰からも好かれている人でした。見てるだけでよかったんです。なにも望んでいなかった。それなのに……」
有紗はそこで言葉を切る。そして一段低い声をだした。