はいはい、こちら中野通交番です。 ただいま就寝中。
 そんなわけで今日は珍しく平和な夜を迎えるのであります。 と思ったら?
姉ちゃんはずーーーーーーーっと妬いてるし、母ちゃんは父さんとベッタリだし、俺は何だか仲間外れ。 面白くないから川牟田さんを誘って夜の散歩でも、、、。
 「川牟田さんって趣味とか有るの?」 「そうですねえ。 アプリゲームかな。」
「アプリゲームか、、、。 俺はまったくやらないからなあ。」 「でも家にはボードゲームがたくさん有るんですよ。」
「へえ、そうなんだ。」 「魚釣りゲームとか生き残りゲームとか、ダイヤモンドゲームとか、、、。」 「すんげえ。 俺が嵌ったやつばかりじゃなあい。」
 「今度、遊びに来ませんか?」 「いいねえ。」
 二人で話しながら歩いていると川牟田さんのスマホが鳴った。 「え?」
「どうしたの?」 「彼氏も覚醒剤で捕まったそうです。」
「それじゃあ大変だなあ。」 「だからその母親が「縁談は無かったことにしてくれ。」って言いに来たんだって。」
「無理も無いな。」 「私はどうしたらいいんですか?」
 「自分を信じることだよ。 周りの連中はいいことしか言わないから。」 「私を支えてください。」
「俺がかい?」 「そうです。 今は良太さんが頼りなんです。」
「急に言われても、、、。」 「今までずっと見てたんです。 あんなお姉さんが居るのにすごいなって。」
「どういうこと?」 「ふつうならあんな姉さんをほっとくはずなんですけど良太さん いつも傍に居ましたよね?」
「そりゃああれでも姉ちゃんなんだもん。 居てやんないとさあ、、、。」 「よく我慢してるなって。」
「性格は分かってるからさ。」 「そんな良太さんが好きなんです。 考えてくれませんか?」
「おいおい、、、。」 とはいったが、、、、、、。
 夜風が少しずつ生暖かくなってきて雨が降り始めた。 俺たちはトンカツ屋の店先で雨宿りを、、、。
離れるでも離れずでもなく川牟田麻理は俺の隣に立っている。 雨が少しずつ激しくなってきた。
 「やみそうにないわね。」 「そうだな。 ここしばらく雨なんて降らなかったから。」
車が通り過ぎて行った。 今は何時だろう?
物音一つしない町の中で雨がしとしとと降り続いているだけである。
そして、、、。


< 54 / 54 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

私 ホームヘルパーです。

総文字数/288,189

恋愛(オフィスラブ)93ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 考えてみるとホームヘルパーは勇気と根性が試される仕事。 赤の他人の家で家事全般を任される。  相手は親戚でも友人でも知人でも知り合いでもない。 真っ赤な他人の世話をするホームヘルパーとは覚悟が無ければ出来ない仕事。 何も知らない他人と向き合う危険も伴う仕事。 それにどうやって体当たりで挑むのか?
文芸の森 日々徒然の川柳集

総文字数/49,497

詩・短歌・俳句・川柳31ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 気の向くままに思い付くままに書いていく川柳集です。 後発で詩集や和歌集も書いていく予定です。 お楽しみに。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop