緒臣くんのキケンな誘惑。



いつの間にかアラームも止まっていて、大きく息を吐く。

……休み明けの学校辛いなあ。
でも今日は緒臣くんと公園に行けるから……。

なんて思いながら欠伸をして身体を起こす。
大きく伸びをしてカーテンを開けると、外は明るくなっていた。


……さっきの夢、またみーちゃんだったよね?
しかも夢の中の私はまだみーちゃんの名前を知らなかったから……初めて会った時のことかな。

そういえばそんな会話したなーと思いながら、私はリビングへと向かった。



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「あ、おはよう千夏ちゃん!」

「…おはよう」


学校に着いて靴を履き替えると、千夏ちゃんの姿が見えて声をかけた。
千夏ちゃんはどこかボーッとしていて、ワンテンポ遅れて私に気づく。


「…どうしたの?ボーっとしてる」

「ちょっとだけ寝不足なの。だから眠くて」

「昨日寝るの遅かったの?」

「…いや」



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