緒臣くんのキケンな誘惑。
特別




「「「ちょっと紫夕!!!!」」」

「……」

「どうなってんの!?なんで天沢緒臣と知り合ってるわけ!?」


あれから授業が終わり昼休みになると、芹奈と音寧が私と愛海がいる席まで焦ったように走ってきて。

ズイっと距離を詰められてそう聞かれる。


あれからすぐ、緒臣くんは教室に戻ってしまい放心状態のまま私は教室に入った。
おかげでさっきの授業は何も頭に入ってこなかったけど。


「ちょ、興奮しすぎじゃ……」

「いやいやいや!!!あの天沢緒臣だよ!?なにがあったの!?どういうこと!!」

「そんなの私が聞きたいんだよ……」


どういうこと、だなんて。
私が聞きたい。私も何が何だかよく分かっていないのだから。


「えっと……私保健室たどり着く前に貧血気味で倒れて……」

「え、なにそれ大丈夫なの?」

「うんもう大丈夫なんだけど……緒臣くんが保健室まで運んでくれたみたいで…」

「「「運んだぁ!?」」」


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