星にのせて

4話 聞けないこと

私は昔から人と関わるのが苦手だった。
何かと喧嘩だの絶交だのの繰り返しでいつからか人とと関わるのを辞めた。その分男を弄ぶのは上手くなった。今夜は静かすぎるこの部屋で何もしてこないまさに何故か居場所があると感じた。
どうせ錯覚だろう

次の日
(まさ)おはよう舞
(舞)ん、んーなに?
(まさ)お前学校今日ないの?
(舞)行かないよぉ朝から起こさんとってやもお
(まさ)どっかいかねー?
(舞)どこに?
(まさ)どっかだよ
(舞)えーいく
(まさ)おっ舞姫が起きた
(舞)姫やめろホストか
(まさ)まぁそんなとこかなははっ
(舞)あたしを売り飛ばしたりしないでね笑
(まさ)金になんねーよ
(舞)しね
(まさ)もっと可愛かったらなぁしてたかもな良かったな
(舞)一言余計やねん
(まさ)よしさっさと着替えろ
(舞)服家に置いてきた
(まさ)買いに行こか
(舞)は?
(まさ)ん?なに?
(舞)いや取りに行くよ
(まさ)俺が全部買ってやっから
(舞)本気?
(まさ)おうよ

 なんの仕事してんだよって感じ

車で
(まさ)舞俺の服似合ってんじゃん
(舞)は、なに急に
(まさ)肌出した服よりスエットとかの方が俺は好きかな
(舞)なんであたしがお前に合わさなあかんねん
(まさ)口悪いよ舞ちゃん
(舞)ふん!
(まさ)すねんなよかわいいな
(舞)ねぇさっきからなんなん可愛いとかさ
(まさ)えなにが?
(舞)自覚ないタイプか
(まさ)自覚あるよ
(舞)まさは彼女とかいないの?
(まさ)…
(舞)あ、ごめん聞かない方が良かったか忘れて
(まさ)舞で忘れさせてくれ
(舞)え、うん

 聞いてはいけない気がした。人とこんな重い空気になったのははじめてだった。触れてはいけないこの話は一生聞けないままで…
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