断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
第15話 保健室とマサトとわたし
「先生なら今はいないわよ?」
平静を装ってマサトに声をかけた。ここはすぐに退散するのが吉ってもんだ。
「ハナコ、なんでお前がここに……!」
「保健室に来る理由なんてひとつに決まっているでしょう?」
冷たく言い放って、そのまま出て行こうとした。
ってか、この手はなんだ? 乱暴に二の腕掴まれて、ちょっと痛いんですけど。
「いい機会だ、お前に言っときたいことがある」
「なによ?」
マサト・コーガは脳筋キャラだ。運動は出来るけど、勉強はてんでダメってタイプ。
能天気で大食いで、攻略対象の中でもワンコキャラな位置づけとなっている。
学園には山田の護衛が目的で一緒に入学してきてるんだけど。
実はマサトとは子供のころから面識がある。
親同士がわりと仲が良くて、お茶会に誘ったりして昔はよく顔を合わせてたんだ。
言っても大きくなってからは疎遠の状態が続いていた。
それにマサトは子爵家の末っ子で、わたしは言わずと知れた公爵令嬢。
身分差もあるから学園では顔を合わせても、お互い干渉せず過ごしてたんだけど。
「お前、どうやって王子に取り入った?」
「は? 知らないわそんなこと。それにあなたには関係ないことでしょう?」
平静を装ってマサトに声をかけた。ここはすぐに退散するのが吉ってもんだ。
「ハナコ、なんでお前がここに……!」
「保健室に来る理由なんてひとつに決まっているでしょう?」
冷たく言い放って、そのまま出て行こうとした。
ってか、この手はなんだ? 乱暴に二の腕掴まれて、ちょっと痛いんですけど。
「いい機会だ、お前に言っときたいことがある」
「なによ?」
マサト・コーガは脳筋キャラだ。運動は出来るけど、勉強はてんでダメってタイプ。
能天気で大食いで、攻略対象の中でもワンコキャラな位置づけとなっている。
学園には山田の護衛が目的で一緒に入学してきてるんだけど。
実はマサトとは子供のころから面識がある。
親同士がわりと仲が良くて、お茶会に誘ったりして昔はよく顔を合わせてたんだ。
言っても大きくなってからは疎遠の状態が続いていた。
それにマサトは子爵家の末っ子で、わたしは言わずと知れた公爵令嬢。
身分差もあるから学園では顔を合わせても、お互い干渉せず過ごしてたんだけど。
「お前、どうやって王子に取り入った?」
「は? 知らないわそんなこと。それにあなたには関係ないことでしょう?」