好きだなんて、【完】
凪side
「ん…いっ、て…」
激しい頭痛と、右腕の激痛に目を覚ますと、そこは白い天井
…病院?
「凪!?…よかった…!」
そこには涙目のつららの姿と、安心した様子の稲妻さんと社長
「兄貴、大丈夫か!?」
「風季…」
心配そうに俺の元に駆け寄る風季
そういえば俺…
トラックがしずくに突っ込みそうになって、咄嗟に駆け寄って…
「しずくは…!?」
俺の言葉に少し眉を下げたつららは、
「しずくはもう…」
「は…もうってなんだよ!?おい!!」
「ちょっと、落ち着け…!」
宥めようと俺の肩を持つ社長に、
「落ち着けるわけねぇだろ!!」
一心不乱に言い返して、その手を振り払った
こんな乱暴に口答えしたことがなく、取り乱した姿を見て怯む社長