好きだなんて、【完】



胸がドキドキなってる。



ああいいのかなこんなに幸せで。



夢みたい、凪くんと両思いだなんて。






「ねえ、凪くん?」




「なに?」




ほら聞いた?『なに?』だってさ。



そんな優しい声、ときめくに決まってるじゃん。



「エレベーターで2人きりだったとき、泣いてたよね?」




「…泣いてない」




「嘘つき」




「うるさい。泣いてない」




離れて凪くんの顔を見てみると、眉間に皺を寄せて少し拗ねているような表情をしていた。



なんか、可愛い…




「あー、図星つかれて不機嫌になったっ」




「不機嫌な理由それじゃないんだけど」




ちらっとだけ私のほうを見る凪くん




「え…じゃあなんで」



もしかして私なんか地雷踏んじゃったのかな?

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