御曹司は高嶺の花に愛を刻む
「ねえ陽平?実はね?今朝凄い事があったの!」

菜由が、身体を起こしてうつ伏せになる。

「なんだ?」

「パパができたの!」

パパが出来た?

「再婚って事?」

「そう!!ママがね!」

他に誰いんだよ。
嬉しそうで何よりだな。

「そうか。良かったな。それじゃ、バージンロードは心配ないな?」
ニヤっと笑ってみせる。

「え?あっうん。ふふふ」

何だよその反応。
抱きたい。
我慢しろ。

「どんな人なんだ?」

「ロン毛パーマのイケ親父だよ!」

「なかなかファンキーだな」

「俺、結婚の挨拶しに行ったらぶん殴られッかな」
どうだ?

「け、結婚!?」

「ああ。結婚。俺はしたいって思ってる。
覚えとけ」

そしてチュッとする。
菜由が、見た事も無いくらい顔を赤く染めた。

「なぁ。これ以上、そんなかわいい顔して煽んなよ」

俺も身体を起こして、菜由の背中に舌を這わせる。

腰のワンポイントが、菜由だと教えてくれる。

やべぇ。
止まらねぇ。

やめないと。

「んっ、、、陽平、、、」

ダメだ。

何とか、理性をかき集めて、起き上がった。

「危ねぇ。」



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