気高き敏腕CEOは薄幸秘書を滾る熱情で愛妻にする
「こちらこそ。以前の件は本当に大したことではありませんし、気にしないで下さいね」
「そんなことないですよ。寛大だなって感心してたんです。私の周りって気が強い人が多いから特に」
五葉羽菜は、頬に手を当ててはあと溜息を吐く。その様子はまるで以前、金洞副社長に悩まされていた咲良のよう。
(もしかして強烈な上司でもいるのかな……あれ、そう言えば五葉って)
はっとして羽菜の顔を見る。先日強烈な出会いをした五葉瀬奈と同じ苗字。しかし顔は全く似ていない。
(性格も大分違うみたいだし)
ただ彼女が言った気が強い人物に、瀬奈は当てはまる気がする。
「あの……五葉さんはお姉さんはいらっしゃいますか?」
「よかったら名前の方で呼んで下さい。皆そう呼んでますから。姉はいませんけど、咲良さんは五葉瀬奈のことを気にしているんですよね?」
「あ、そうなんです。先日お会いしたんですが、羽菜さんと同じ苗字だったので」
見抜かれていたと咲良は少し驚きを感じながら答える。童顔と醸し出す雰囲気、そして出会った時の慌てぶりなどから、彼女に対しておっとりした、あまり察しが良くないタイプという印象を持っていたのだが、そうでもなかったようだ。
瀬奈とも姉妹では無さそうで安心した。厄介そうな瀬奈とは必要以上に関係を持ちたくない。
よく考えてみたら、颯斗が避けたい存在の妹を雇う訳がないから余計な心配だった。
「瀬菜は私の妹です」
「えっ?」
ほっとした途端に、思いがけない事実を告げられた。
「妹? でも瀬奈さんは私と同年代に見えたんですけど」
もしかしたら少し年上かもしれない。
戸惑う咲良に、羽菜は笑った。
「咲良さんは、私を年下だと思ってますか?」
「……違うんですか? 羽菜さんは二十代前半かと思ったんですが」
肌はシミひとつなくつるつるしているし、髪だってツヤツヤだ。見かけだけで判断したら羽菜は十代と言っても通用しそうだ。
「いえ、今年で二十八歳になります」
「に、二十八?」
「はい。ちなみに瀬奈は二十六歳ですよ」
(妹の方は年より上に見えるんだ)
姉妹なのに全然に似ていない。咲良は気まずい思いで頭を下げる。
「そうなんですね。ごめんなさい失礼なことを言って」
「全然失礼じゃないですよ! むしろ若いと言って貰えて嬉しいですもん。あ、咲良さんお昼ご飯は持って来てますか?」
「そんなことないですよ。寛大だなって感心してたんです。私の周りって気が強い人が多いから特に」
五葉羽菜は、頬に手を当ててはあと溜息を吐く。その様子はまるで以前、金洞副社長に悩まされていた咲良のよう。
(もしかして強烈な上司でもいるのかな……あれ、そう言えば五葉って)
はっとして羽菜の顔を見る。先日強烈な出会いをした五葉瀬奈と同じ苗字。しかし顔は全く似ていない。
(性格も大分違うみたいだし)
ただ彼女が言った気が強い人物に、瀬奈は当てはまる気がする。
「あの……五葉さんはお姉さんはいらっしゃいますか?」
「よかったら名前の方で呼んで下さい。皆そう呼んでますから。姉はいませんけど、咲良さんは五葉瀬奈のことを気にしているんですよね?」
「あ、そうなんです。先日お会いしたんですが、羽菜さんと同じ苗字だったので」
見抜かれていたと咲良は少し驚きを感じながら答える。童顔と醸し出す雰囲気、そして出会った時の慌てぶりなどから、彼女に対しておっとりした、あまり察しが良くないタイプという印象を持っていたのだが、そうでもなかったようだ。
瀬奈とも姉妹では無さそうで安心した。厄介そうな瀬奈とは必要以上に関係を持ちたくない。
よく考えてみたら、颯斗が避けたい存在の妹を雇う訳がないから余計な心配だった。
「瀬菜は私の妹です」
「えっ?」
ほっとした途端に、思いがけない事実を告げられた。
「妹? でも瀬奈さんは私と同年代に見えたんですけど」
もしかしたら少し年上かもしれない。
戸惑う咲良に、羽菜は笑った。
「咲良さんは、私を年下だと思ってますか?」
「……違うんですか? 羽菜さんは二十代前半かと思ったんですが」
肌はシミひとつなくつるつるしているし、髪だってツヤツヤだ。見かけだけで判断したら羽菜は十代と言っても通用しそうだ。
「いえ、今年で二十八歳になります」
「に、二十八?」
「はい。ちなみに瀬奈は二十六歳ですよ」
(妹の方は年より上に見えるんだ)
姉妹なのに全然に似ていない。咲良は気まずい思いで頭を下げる。
「そうなんですね。ごめんなさい失礼なことを言って」
「全然失礼じゃないですよ! むしろ若いと言って貰えて嬉しいですもん。あ、咲良さんお昼ご飯は持って来てますか?」