気高き敏腕CEOは薄幸秘書を滾る熱情で愛妻にする
その後は他愛ない話で盛り上がり、一時間程滞在してからオフィスに戻った。
午後七時に初日の勤務が終わると、咲良は颯斗と待ち合わせをしている地下駐車場に向かう。
初出勤日の今日だけは、彼も仕事を調整して一緒に帰宅出来るようにしてくれたのだ。
「初出勤はどうだった?」
咲良が助手席に座ると、心配そうに問いかけてくる。仕事中はそんな素振りは見られなかったけれど、実はかなり気にしてくれていたのだろう。
「あっという間でした。覚えることが沢山だけど、これからが楽しみで仕方ないです」
「そうか」
颯斗はほっとしたような柔らかな表情をしてから、車を発進する。
「今日は、咲良の転職初日祝いに行こうか」
「本当ですか? 嬉しい!」
顔を輝かせる咲良に、颯斗がくすっと笑う。
「何が食べたい?」
「うーん……どうしよう、思いつきません」
本音を言うと、颯斗にお祝いして貰えるなら、どこでもいい。
颯斗は迷う咲良の様子を見て、くすりと笑う。
「それなら記念日に相応しいディナーにしようか
「はい、それがいいです」
颯斗は車を一旦止めると、どこかに電話をした。会話の内容からレストランの予約をしているようだ。
短い通話を終えると、颯斗は自宅とは反対方向にハンドルを切った。
颯斗が予約したのは、ラグジュアリーホテルの高層階にあるフレンチレストランだった。
昨年世界のベストレストランに選ばれ、メディアで特集を組まれていたのを思い出す。
洗練されたスタッフに、煌びやかな東京の夜景が見下ろせる窓側の席に案内される。椅子を引いて貰い腰を下ろす。少し離れた隣の席には上品な初老の夫婦の姿が有った。
華やかな気品を感じる店内に、セレブのように見える人々。
咲良は気後れして自分は場違いなのではないかと感じる程だったが、颯斗は場に馴染んでいる。
彼は咲良の好みを確認しながら、スマートにオーダーを済ませてくれた。
咲良は伝統的なフランス料理にあまり馴染みがないが、どの料理もくせが無く思わず目を丸くするくらい美味しかった。
ペアリングのワインも口に合う。
ふと視線を感じて視線を上げると、颯斗が咲良を見つめていた。
その眼差しがとても甘く感じてときめきを覚える。
(こんな風に見つめられたら勘違いしそうになる)
もしかして自分は彼に愛されているのだろうかと。
午後七時に初日の勤務が終わると、咲良は颯斗と待ち合わせをしている地下駐車場に向かう。
初出勤日の今日だけは、彼も仕事を調整して一緒に帰宅出来るようにしてくれたのだ。
「初出勤はどうだった?」
咲良が助手席に座ると、心配そうに問いかけてくる。仕事中はそんな素振りは見られなかったけれど、実はかなり気にしてくれていたのだろう。
「あっという間でした。覚えることが沢山だけど、これからが楽しみで仕方ないです」
「そうか」
颯斗はほっとしたような柔らかな表情をしてから、車を発進する。
「今日は、咲良の転職初日祝いに行こうか」
「本当ですか? 嬉しい!」
顔を輝かせる咲良に、颯斗がくすっと笑う。
「何が食べたい?」
「うーん……どうしよう、思いつきません」
本音を言うと、颯斗にお祝いして貰えるなら、どこでもいい。
颯斗は迷う咲良の様子を見て、くすりと笑う。
「それなら記念日に相応しいディナーにしようか
「はい、それがいいです」
颯斗は車を一旦止めると、どこかに電話をした。会話の内容からレストランの予約をしているようだ。
短い通話を終えると、颯斗は自宅とは反対方向にハンドルを切った。
颯斗が予約したのは、ラグジュアリーホテルの高層階にあるフレンチレストランだった。
昨年世界のベストレストランに選ばれ、メディアで特集を組まれていたのを思い出す。
洗練されたスタッフに、煌びやかな東京の夜景が見下ろせる窓側の席に案内される。椅子を引いて貰い腰を下ろす。少し離れた隣の席には上品な初老の夫婦の姿が有った。
華やかな気品を感じる店内に、セレブのように見える人々。
咲良は気後れして自分は場違いなのではないかと感じる程だったが、颯斗は場に馴染んでいる。
彼は咲良の好みを確認しながら、スマートにオーダーを済ませてくれた。
咲良は伝統的なフランス料理にあまり馴染みがないが、どの料理もくせが無く思わず目を丸くするくらい美味しかった。
ペアリングのワインも口に合う。
ふと視線を感じて視線を上げると、颯斗が咲良を見つめていた。
その眼差しがとても甘く感じてときめきを覚える。
(こんな風に見つめられたら勘違いしそうになる)
もしかして自分は彼に愛されているのだろうかと。