恋の病に、堕ちてゆく。
「のぼせた?手当はもう終わる?」

「…まだ、全然」

扉の外で溜息をつかれる。

「入るよ?」

「……」

無理、無理!絶対に!


「開けろ」


最後は命令口調だった。


「止めて!」

「膿んだりしたら、それこそもっと大変なことはなるよ」


もうこれ以上、痛いのは嫌だよ……。

「……分かった。変なことは絶対にしないで」

「しないよ」

青波のことは信じられない。
手鏡をグッと持つ。

なにかされたら、手鏡で殴ってやる。

それで反撃された時のことは考えなくなかった。
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