恋の病に、堕ちてゆく。
大我は私の襟首を掴み、引きずるようにして歩かせた。

震えた足を上手く動かせず、されるがままに今まで入ったことのない部屋に連れて行かれた。

そこは私の部屋より3倍くらいの広さがあるリビングで、テーブルの上には複数台のパソコン置かれていた。壁に張り付いた大きな液晶画面にはこの家の周辺が映し出されている。防犯カメラの映像?


「先生!」

そしてカウンターキッチンに背を預けて座り込んでいる先生がいた。手と足を縄で縛られている。


駆け寄ろうとしたが大我はそれを許さず、先生から離れたカーペットの上に私を乱暴に放り投げた。


パンツの右膝が切れて、血が滲んでいる。

砂もついているから、地面と接触して擦りむけたらいし。

でも撃たれなくて良かった。
通常の拳銃より長めのあの銃は、本物だった。

銃声が脳裏に焼き付いて頭の中をこだましている。
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