幼なじみの不器用な愛し方
開いた唇の隙間を割って、わたしのものでない熱が侵入してきた。

初めての感触に、何が起こっているのかわからなくて思考が停止しかけたけれど、その間にも有斗は容赦なくわたしの舌を絡め取る。


「ある……ふっ……」


もうむり。限界。

これ以上は甘さに脳が焼き切れる──。


そう思った瞬間、ようやく温もりが離れた。

力が抜けたようにベッドに横たえ、息を乱すわたしを有斗が満足そうに見下ろす。


「で、誰がかわいいって?」


ただの幼なじみだったときには見ることのなかった不敵な笑みに、わたしの思考は遂にショートしたのだった。



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