好きのちヒミツ
そんな俺の気も知らない旭は今日もスマホ片手に彼女の惚気。

「〜で、ニコって笑った顔が世界一可愛いんだよー」

「はいはい、それ何回も聞いたやつだから分かったよ。よかったな可愛い彼女で」

「やっぱ彼女いないお前にはわかんないか〜、いいよぉ彼女は。まあ、できればの話だがな」

ケタケタ笑う旭を軽く小突く。“彼女”ってワードで君の顔を思い浮かべてしまう俺。

身の程知らずなんてハナからわかってる。自己満だって構わない。これは好き認定してもいいよな。
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