病弱プリンセス 〜ギャップ萌え男子は溺愛中。〜

「あ、あと僕のことは夏目くんでいいよー!別に尊敬されるような先輩じゃないしねぇ。」

な、夏目くん?!先輩だしあのイケメンだよ!?そんな恐れ多い…!

沈黙が続く…ちょっと気まずいなぁ〜。
男子とあんま喋らないから……。

「あぁっ!誰かと思ったら理事長のところの女の子!?」

「は、はい!そうです…。藤咲玲愛です。」

実は…私、理事長の娘なの。こんな藤咲学園というお金持ちの秀才校に私なんかが通っているのは、お父さんが理事長だから。

もちろん、学力のテストはして合格はしてるけど、特別措置として学費は無しになってるんだ。

分かってる。自分でもずるいと思う。

正直そんな理由でここにいるなんて他の子に申し訳ない。

みんなもきっとそう思ってるだろうな。毎回校内を移動する時に周りの子達がチラチラとこっちを見てくるから分かる。たまに私を見てヒソヒソ話したりもしてる。

ー特に男の子が。

「やっぱりそうかぁ〜。かわいい女の子だなぁって思ってたんだよねぇ〜。あの噂、ほんとだったんだぁ。」

「っ!????///////」

か、かわいい???私が?噂??一体なんの事…!?

全然いつものことじゃない!

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これが、私を変えた出会いの1つだったんだ。
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