辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 ぐるぐるかき回す作業はけっこう大変なので、エルとしては遠慮しておきたいところなのだが、王族の命令には逆らえない。
 以前も訪れたことのある王宮に入ると、三兄弟は、騎士団と魔術師団の訓練に合流。エルはロザリアと一緒に王妃のところと別行動になる。
「エル嬢、いらっしゃい。待っていたのよ」
 エルのことを愛称で呼ぶ王妃は、今日は青いドレスを着ていた。一部、白地に青のストライプが入った布が使われていて、とても華やかな雰囲気だ。
(……あれ?)
 王妃の側には、男の子がいた。エルは初めて見る顔だ。
 王妃のスカートに隠れるようにしながら、こちらをじっと見ている。彼は、いったい誰なのだろう。
「エル嬢は初めてだったわね。息子のハビエルよ」
「ハビエル?」
「呼び捨てにするな!」
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