辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「まあ、エル嬢はしっかりとしていること。療養をしていたものだから、ハビエルの勉強は少し遅れているの。領地でもしっかり勉強するよう乳母には伝えていたのだけれど……」
 と、額に手を当てる。
 王族ならば、幼い頃からしっかりと勉強をするのは必要なことなのかもしれないけれど、子供の目の前で、自分と他の子供を比較するような発言はどうなのだ。
「王妃様、殿下はまだ幼いのですもの。これから、ぐんぐん成長なさいますわ。病も完治なさったのでしょう?」
 ロザリアがおっとりとした口調で、王妃とエルの間に割って入った。エルは内心でホッとする。
「侍医はそう言っているけれど、どうかしら?」
 王妃のスカートに捕まったままのハビエルが視線を落とし、慌てたエルはロザリアを呼んだ。
「お母様、エル、お腹ぺこぺこ……」
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