辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 辺境伯家の屋敷がある町の大きな広場に、いくつもの大鍋が用意される。そして、エルは朝から大忙しだった。調理も広場で行うのだ。
「ジェナ、お肉に焼き目をつけてくれる?」
 エルの号令で、フライパンのジェナが調理台に飛び乗る。
 油を引いて熱くなったジェナに一口大に切った肉を入れてじゅうっと焼き目をつける。
 焼き目をつけたら取り出して、次の肉を入れる。量が多いから、焼き目をつけるだけでもけっこうな重労働だ。
「ベティ、お芋の皮を剥いて」
 包丁のベティは、鞘(さや)から飛び出て調理台の上に用意されている芋にするりと忍び寄った。器用に芋の皮を剥き、柄でちょいちょいとつついて向きを変えてはまた皮を剥く。
「エル! ニンジンはこっちでいいのか?」
「ラスにぃに! ニンジンはそこで大丈夫!」
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