辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 ハロンは気後れすることなくハビエルを誘う。今は、エルはハビエルの側に寄らない方がよさそうだ。
「ハロン、殿下は亀には興味がないかもしれませんよ。殿下、辺境で採取された素材をご覧になりますか?」
「素材なんか見ても面白くないだろ?」
 メルリノがやんわりと口を挟み、ハロンはふくれっ面になった。
「ハロン、ドラゴンの牙がありますよ。父上が、先日退治したのを忘れたんですか?」
「そうだ、ドラゴンの牙があった。殿下、行こう!」
 普段、エルの相手をしているからだろうか。
 ハロンは、臆することなくハビエルの手を引いた。エルとハビエルが混ざったみたいで、敬語も崩れている。ハビエルもドラゴンの牙と聞いて好奇心をそそられたようだ。
「エルちゃん、私もドラゴンの牙見られる……?」
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