辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 アツアツのピザを手で口に運んだハビエルは、チーズが伸びるのに驚いていた。
 噛み切れずに、口の周りがトマトソースとチーズでべとべとになっている。だが、味は気に入った様子で、続けてもう一切れ手に取った。
「殿下、お口にソースがついています。失礼しますね」
「あ、ありがとう……」
 エルの目論見通り、イレネはせっせとハビエルの世話を焼いている。その様子が、エルの目には微笑ましいものにうつった。
 ハビエルの方も、イレネにいろいろ構われて悪い気はしないようで、もじもじとしながらもおとなしく口を拭いてもらっていた。
「食べる?」
 肩の上にいるスズに問いかけているあたり、可愛らしいと思ってしまうのは間違っているだろうか。
「エミーさん、ピザ美味しい?」
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