辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 新しく焼き上がったピザを、エミーが食べているのに気づいて側に寄る。彼女は、豪快に手でピザを食べていた。先端からくるくる巻いて、棒状になったところで、えいやっと一口に入れてしまう。
「美味しいわ、とても! ミルクモーの乳製品でしょう? 私、チーズ大好きなんです」
「よかった!」
 エミーが気に入ってくれたのなら、今日の目的はある意味達成できた。正直、王妃の胃袋を掴むより、エミーの胃袋を掴む方がエルにとっては大切なのである。
 エミーの胃袋を掴んだことに満足し、今度はハビエルの方に戻る。エルはエルで大忙しなのだ。
「殿下、次は自分の好きなピザを作りませんか?」
 頃合いを見てエルが声をかけると、ハビエルは驚いた様子で目を丸くした。
< 214 / 435 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop