辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 屋敷に戻り、わくわくしながら待っていたら、職人がやってきた。家に一度戻って身なりを改めたのか、街中で見かけた時よりはぴしっとした服装だ。
「これ、お口に合いますかどうか……俺、こういう菓子も作れるんで」
 そう言って、ラースに渡したのはカップケーキだった。
 ただのカップケーキではなくて、生クリームと砂糖菓子で作った飾りがつけられている。王宮の茶会で見かけるような素敵なカップケーキだ。
(……この人、すごい腕の持ち主だな?)
 エルがじっと見ていたら、職人はだらだらと汗を流し始めた。
「す、すみません! 貴族の方だと毒見とか必要ですよね……? それは持って帰り」
「あー、大丈夫大丈夫。うちにはメルリノがいるからな」
「任せてください。万が一毒が入っていても、すぐに解毒しますから」
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