辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 中の食材を使う権利をエルに与えてくれたのだ。たぶん、新しい料理の考案を期待してのことだろうけれど、お菓子の材料だって同じ場所にあるはずだ。
 王宮の食料保管庫と聞いて、トルテはますますびっくりした顔になった。
「へんきょー伯領、魔物出るけど、にぃに達が全部やっちゅけてくれるから大丈夫! エリュ、トリュテがほちい!」
 なんだか熱烈な求愛だな、と口にしてから自分でも思う。
 だが、辺境伯領が危険だということもちゃんと伝えておかなくてはならない。
 今まで交渉した菓子職人が全員断ってきたのは、辺境伯領が危険だからという理由も大きいのだから。
「俺で、いいんですか……」
「エリュ、お菓子のアイディア一杯ある! でも、腕が追いつかない。エリュとトリュテで新しいお菓子ちゅくりゅ!」
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