辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 しみじみとトルテの焼き菓子を味わっていたら、そっとメルリノによってお茶のカップが差し出される。
「エルちゃんは、お兄様達に愛されてるのね……」
 そんな様子を見守っているイレネの目が、温かいものから生暖かいものに変化したのはエルの気のせいだろうか。
「イレネ嬢も、いかがですか?」
 すかさずメルリノが、イレネにもチョコレートケーキを勧めてくれる。
「メルリノ様、ありがとうございます」
 すました顔で、イレネはケーキを受け取ったけれど、一口口内に入れた途端、目を大きく見開いた。
「……美味しいわ! エルちゃん、とても美味しい!」
「イレネちゃんも気に入ってくれてよかった!」
こうして、ここ最近一番の心配事だった結婚式は、大成功のうちに終了。心配事が片付いて、エルもようやくほっとできた。
 
< 272 / 435 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop