辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「エルは、今日はこれからどうするんだ?」
 エルを膝に乗せたロドリゴは深いため息。どうやら、本当にお疲れらしい。
「もうお荷物は詰めたの。これから、殿下とイレネちゃんが遊びに来てくれる」
 ロドリゴのお腹に背中を預けるようにして、膝に座る。彼の立派な腕がエルを抱きしめてくれるとホッとした。
「そっか、殿下とイレネ嬢か。寂しくなるな」
「でも、エル辺境伯領が好きよ? また王都に来たら二人には会えるもの」
 ロドリゴの胸に後頭部をぐりぐりと押し付けるようにして甘えてみる。こうやってゆっくり過ごすのは久しぶりだ。
「もちろんだとも。王宮の食料保管庫にもお邪魔しないとな」
「ちょっとやりすぎたかな……?」
 ごまかすようにエルが笑ったのは、大量にチョコレートを持ち出したからだった。
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