辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 いくらなんでも持ち出しすぎかなとも思ったのだが、チョコレートが流通していないのだからしかたない。
「新作のケーキ、王妃陛下は大喜びだったそうだぞ。王宮は伝手があるから、チョコレートぐらい調達できるさ」
「それならよかった。エル、反省してた、ちょっとだけ」
「ちょっとだけか」
 笑ったロドリゴに頭をぐりぐりと撫でまわされる。最初のうちは泣くぐらい痛かったけれど、すっかり慣れてしまった。
「お仕事大変?」
「まーな、でも俺にしかできない仕事だ。やれるだけやってみるさ」
「そっか」
 もぞもぞと膝の上で向きを変え、ロドリゴの頭を撫でてみる。
「おいおい、俺は子供じゃないぞ」
「子供じゃなくても撫でるのです」
 もう一度ぎゅっと抱きしめられて、やっぱり幸せなのだと思った。
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