辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「スープに使ったり、ソースに使ったりということはしていたけれど、これだけいろいろ一度に組み合わせてご飯にかけるというのはしたことなかったわ。エル様にあとでレシピもらおう」
「こっちじゃ香辛料は貴重品だからなー。ここまで贅沢に使うというのは王宮でもないだろうな」
 ネーネとロドリゴが話している横で、クレオはしかめっ面でご飯とルーをすくったスプーンを睨みつけている。辛みの強いものは苦手だっただろうか。
「クレオ、辛いの食べられない?」
「……そんなことないです」
 エルに問われて、慌ててクレオはスプーンを口に差し入れた。目を丸くして、それからぱちぱちとさせる。
「うまっ」
 小さな声だったけれど、エルはそれを聞き逃さなかった。口内に広がる豊かな香りと、追いかけてくる辛み。ご飯にもばっちり合う。
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