辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 エルにそれを指摘されて、クレオはきゅっと拳を握りしめた。それから、メルリノに向かって頭を下げる。
「ありがとうございました……!」
 口調はぶっきらぼうだったし、表情にも感謝は見えなかった。でも、メルリノはそれでよしとしたようだった。
「いえ、僕も勝手にしたことですしね。このあたりに出る魔物は、辺境伯領とはまた違うので、あまり遠くに行かないようにしてください」
「わかり……ました……」
 立ち去りかけたクレオは、その言葉で思い直したみたいだった。少し移動したものの、エルやメルリノからは遠く離れようとはしない。
(うん、遠くで襲われたらどうにもできないもんね……!)
 離れたところで魔物に襲われたら、ネーネでも間に合わないかもしれない。それを考えると、近くにいてくれた方がいい。
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