辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 わわ、とかえ、とか言っているクレオの腕を引っ張って、ラースは強引に舟に押し込んだ。メルリノは攻撃魔術は得意ではないから、今回は様子見することにしたようだ。
「銛も借りるなー」
「どうぞぉ」
 わーっとラースが舟を押し出し、乗せられたクレオはまだうろたえている。
(そうね、にぃに達に任せておけば大丈夫!)
 エルが何か言うよりも、ラース達と行動を共にする方がクレオにとってもいいだろう。今までだって、何人も王都からの騎士を受け入れている兄達の方が、経験豊富に決まっている。
 それならそれで、エルにはやりたいことがある。
「まずは、海水を汲む。ジェナ、お願いしてもいいかなぁ? もう少し沖の方の綺麗な海水が欲しい」
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