辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「チョコレートはわが国では、ラグランド王国からの輸入品が中心です。今回は、魔族領の品を使いました」
「いや、他国からも入手できるだろう!」
「できるでしょうけれど……おそらく、価格はもっと跳ね上がりますよ」
 人が悪そうにラースはにやりとして見せる。
 たしかにチョコレートというかカカオを取り扱っている国はあるだろうが、魔族領の向こう側である。取引できたとしても、王都まで運ぶのが大変である。
「陛下、父上の渡した書類は見てくれましたか? 魔族領にどれだけの鉱物が眠っているか……我が国と独占的に取引をしてもいいそうです」
 最後にラースが締めると、貴族達がざわつき始める。ロドリゴの渡した資料を見ていなかったのか、慌てて書類をめくり始める者も現れた。
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