辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 改めてチョコレートが美味しいということを印象付けた上で、王妃が「魔族との取引をしないともうチョコレートが手に入らないかもしれない……」と嘆いて見せたのである。
 おまけに、茶会ではふるまわなかったタルトをお持ち帰りしてもらい、そこにはレシピもつけてもらった。
 これには、貴族達もどうしようもなかった。家庭円満のためにも、チョコレートは必須である。
「……なにも、王都で無尽蔵に魔族を受け入れようというのではないのだ。少しずつでいい」
 そう国王が言ったのに――反対できる者なんていない。
「では、採決をとる」
 その声が、エルの耳には特に大きく響く。
 しぶしぶと賛成に一票を投じていく貴族は、もしかしたら、家で夫人から何か言われていたのかもしれない。
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