辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 ロドリゴも騒ぎに気づいているのにラースを止める気配もない。
 どころかにやにやとしているから、この状況を面白がっているようにしか見えない。お茶のグラスを掲げて、何やら盛り上がっている様子。
 本当にこれでいいのだろうか――と周囲を見回せば。騎士達はテーブルや椅子の位置をずらしたり、酔っぱらっている者に声をかけて移動させたりして広い場所を作っていた。
 こういう状況に慣れすぎている。
「わわ、大丈夫かな……」
「大丈夫。突っかかる元気があるってことはやる気があるってことですからね」
「アルドよりましだぞ?」
 メルリノとハロンの言葉に、背後から「ひでぇ……」とアルドの声が聞こえたけれど、メルリノもハロンもそちらにはいい笑顔で手を振っただけだった。
(やる気がないわりに親切だったけどね)
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