【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「他のメンバーは分からないけど、俺はそうだよ。連れて行かれた場所で大暴れしてやろうと思ってた。どうせあそこにいても大人まで生きていられるか分からないし……これ以上友達が減っていくのは我慢ならねぇ!」
私は驚いて固まってしまった…………まさか子供が、決死の覚悟で一人で潜入していたなんて――――
「ははっお前、なかなか気概があるじゃないか…………気に入った。ゼフに弟子入りしろ」
「勝手に俺の人生を決めるな!」
「と、とにかく港に向かいましょう!」
モタモタしていたら船が出てしまうかもしてない。そう思って荷馬車に積んだコンテナに子供たちに入ってもらって、私とヴィルも乗り込んで港へと出発した。
途中の検問では、御者が通行証を持っていて無事に通過し、荷馬車は海沿いを走りながらアストリッド港へ向けて進んで行った。ゼフが隣にぴったりとくっついていたから御者は大人しく従ってくれている。