【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「こらこら、君たち。お2人を困らせてはいけませんよ。そろそろ遊びを終わらせて修道院の方に戻りましょう。殿下も、子供たちが大変失礼をいたしました」
「いや、気にする事はない。いいものも見られたし、ここに来て良かったかな」
ヴィルはそう言って私の方を見ながらニコニコしていた。
すっごく嬉しそうな顔がまた羞恥心を掻き立てられて、どんな反応をしていいのか分からなくなるわ。
「ゴホンッ、とにかく、今日ここへ来たのは私に用があって来たのでしょう?」
「ああ、そうだったな。公爵にも話をしなくてはならないんだ。今日は王宮には来ていないし邸にいるのだろうから、オリビアの顔を見てから一緒に公爵邸に行こうかと思って」
「分かったわ、そういう事なら一緒に帰りましょう。ソフィアもそろそろ帰りましょうか」
だるまさんがころんだには参加せずに、ここでお友達になった女の子たちと人形遊びをしていたソフィアにも声をかける。
沢山お友達が出来て、本当に社交性も出てきたし見違えるように明るくなってきたわね。
お友達に帰りの挨拶を済ませると、トコトコと走ってくる姿がまた可愛らしいわ。
「挨拶をしてきたの?」
「うん。また遊ぼうねって約束してきたの。また来てもいい?」
「もちろんよ!すぐにまた一緒に来ましょうね」
「うん!」
私たちのやり取りを笑いながら見守っていたヴィルが、若干微妙そうな表情をしていたような気がしたのだけど……その時は気のせいかとやり過ごした。
でもそれがすぐに気のせいではないと知る事になるのだった。